こんにちは(#^.^#)
今月のブログは新潟県三条市にあります わかば調剤薬局 管理栄養士の萱森が担当させていただきます✨
今回は「クルミ」についてお話しさせていただきます。
私の実家にはクルミの木があり、毎年秋になると収穫しています。
実はクルミは栄養価抜群で「ミラクルフード」なんて呼ばれていたりもします。「食欲の秋」ということで、今回はクルミのすばらしさを紹介したいと思います。
クルミについて
「人類が口にした最古の木の実」とも言われるクルミ。1本の木から1年に約1500個以上のクルミを栽培することができるそうです。
クルミは世界中に約20種が自生しているとされます。その中でも、日本ではオニグルミやヒメグルミといった品種が自生しています。食用にされるものとそうでないものがあるので、自宅で育てる時には用途に合わせて種類を選ぶ必要があります。
クルミは実がなるまでなんと5年もかかるそうです・・・(;’∀’)
収穫時期は、9月下旬から10月上旬です。果実は熟すと外果皮が裂開して自然に落ちるので、拾って収穫します(オニグルミは外果皮が裂開せずに落果します)。収穫した果実は、外果皮を取り除き、洗浄、乾燥させて保存します。食べる際に、フライパンで殻のまま炒って、殻を割り、身を取り出します。
フライパンで炒ると家中にクルミの香ばしいにおいが漂います。(*´▽`*)
このようにクルミは収穫してすぐには食べられないんですね😢
くるみの栄養価
クルミはナッツ類の中で「オメガ3系脂肪酸」が最も豊富に含まれています。
先月(9月)のブログでもオメガ3脂肪酸のことを記載した記事がありますので、そちらと併せてお読みください!
脂肪というと「脂肪=体によくない」というイメージがどうしても根付いてしまっているのではないでしょうか?
しかし、脂肪は私たちの体に必要なものでもあり、また様々な種類の脂肪が存在し、体に良い脂肪、悪い脂肪があります。
脂肪はエネルギーを産生し、ビタミンの吸収を助けたりし、体に必用な栄養素です。また満腹感を与えることができるため、食べ過ぎを防止することもできます。
オメガ3脂肪酸には、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げたり血管を柔軟に保つ効果があり、糖尿病や心臓血管疾患、肥満やメタボなど生活習慣病予防のリスクを下げたりします。
さらに、くるみには、ポリフェノールやメラトニンなどの抗酸化(※)値が多く、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、マグネシウムなどのビタミンやミネラルをはじめ、食物繊維など健康維持・増進に必要な成分が含まれています!
(※)抗酸化とは
リンゴが酸化して茶色く変色するように、人間の身体も酸化します。体が酸化すると、身体や血管の老化が進み、シミやシワ、肌荒れなどの肌トラブルが起きたり、生活習慣病やがんの引き金となったりなど、さまざまなトラブルの原因になると言われています。抗酸化とは、「体の酸化を抑えること」です。
どうやって食べたらいいの?
おすすめは毎日ひとつかみ程度食べることです!ひとつかみで1日に必要なオメガ3脂肪酸をとることができます。
※食べ過ぎには注意してください。クルミは脂質が多いので、カロリー過多で逆効果になってしまいます。食べ過ぎを防止するためにもよく噛んでお召し上がりください。
今回は東北地方の郷土料理である「クルミゆべし」をご紹介します。
私は東北地方出身なのでよく食べていました!(^^)!
もちもちの生地にサクサクのクルミがマッチして美味しい一品です!
電子レンジだけで作れますのでご家庭でぜひ作ってみて下さい。
東北地方の郷土料理
レンジで簡単!クルミゆべし
<材料> 4~5人前
●白玉粉 |
100g |
●ぬるま湯 |
150g |
●黒砂糖 |
70g |
●醤油 |
大さじ1/2 |
・クルミ |
40g |
・きなこ |
大さじ2 |
・片栗粉 |
適量 |
作り方
①クルミはレンジで2分ほど加熱し、細かくつぶしておく。
②●を耐熱容器に入れ、しっかり混ぜ合わせる。
③②にラップをして、レンジで2分加熱し、よく混ぜる。
④③に①ときなこを入れ、混ぜたら、再びレンジで2分加熱する。
⑤よく練りまぜたら、片栗粉を敷いた上に④を伸ばして冷蔵庫で冷やし固め、切り分けて完成!
※加熱後は熱いので火傷に注意しましょう。
※④で少し白玉粉の粉っぽさが残る時はもう少し加熱してください。
食欲の秋!ということで、いろいろな旬の食材を食べて元気に過ごしましょう~♪
次回のブログもお楽しみに~!
参照:カリフォルニアくるみ協会