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2024.06.04

実は栄養たっぷり!梅の魅力

調剤薬局栄養士
栄養士コラム, 栄養士のつぶやき

こんにちは!
6月の栄養士ブログを担当します、福井県にある、あおば薬局高木店の管理栄養士、鰐渕美穂です。よろしくお願いいたします!

6月に入り、じめじめとした梅雨の季節がやってきました💦
夏バテといったら7~8月というイメージですが、6月は暑い日と涼しい日が変動しやすいため、実は夏バテが発症しやすいんです。
水分をしっかりとって夏バテ対策をしていきましょうね☀️

6月に旬を迎える食べ物は、らっきょう、アスパラガス、アジ、鮎、梅、桃、さくらんぼ等があります。
今回はその中のについてお話していきます。

梅は5月中旬から6月いっぱいにかけてが旬の食べ物で、梅干しや梅シロップ、梅酒、梅ジャム、梅肉エキス等、様々な加工品で幅広く食べることが出来ます。そんな梅ですが、美味しいだけでなく栄養価もとても高いことはご存知ですか?😊✨

①クエン酸
クエン酸はみかんやレモンなどの柑橘類に含まれている酸味成分です。クエン酸はカルシウムやカリウム、鉄の吸収を促進する効果があります。
また、体が疲れているときは体内に乳がたまっている状況なのですが、クエン酸は体内の乳酸を分解し、疲労を回復する効果もあります。💪💥
更に!クエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させてくれます🍴

②ビタミンE
ビタミンEは高い抗酸化作用を持ち、血管や肌、細胞などの老化を防止する働きがあります。ビタミンEは一度抗酸化作用を行うと力が弱くなってしまうのですが、ビタミンCによって復活することができます。そのためビタミンCも摂取すると尚◎です!

③カリウム
カリウムは体内の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。ナトリウムを体の外に出しやすくするため、高血圧の予防やむくみ解消の効果が期待できます。
⚠️梅干しは塩分も高いので食べ過ぎには注意が必要です

④βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、活性酵素から体を守って免疫力を高める効果があります🌟

美味しくて栄養たっぷりの梅ですが、梅の未熟な果肉(青梅)や種子にはアミグダリンという成分が含まれており、生の青梅を大量に食べてしまうと中毒になる可能性があるため生では食べないようにしましょう。

アミグダリンは、果実の成熟、あるいは塩や砂糖、お酒に漬け込んだり、加熱したりすることでそのほとんどが消失しますので、熟した梅の実や、梅の加工食品を食べる分には、まったく問題はありません!🌼

最後に梅シロップを使ったじめじめした梅雨にぴったりなさっぱりとした梅フルーツゼリーをご紹介します。

 

★材料
・梅シロップ……150ml
・水    ……350ml
・ゼラチン ……10g
・水    ……45ml
・桃の缶詰 ……25g
・いちご  ……15g
・オレンジ ……15g

★作り方
1.梅シロップと水350mlを混ぜる。
2. ゼラチンを水45mlでふやかし、電子レンジに20秒程度かけて溶かす。
3.1に2を入れてよく混ぜ、器に入れて、1口大に切った桃、いちご、オレンジをのせる。
4. 2時間ほど冷やしてできあがり。

★ポイント
今回は6・7月の旬の食材でもある桃をたくさん入れてみました!また、ゼリーの上部はクラッシュしたゼリーにして、2つの食感が楽しめるようにしてみました。他の好きなフルーツを入れてみたり、全体をクラッシュゼリーにしてみたり…色々なアレンジができるレシピなので、自分だけのオリジナルゼリーを作ってみても楽しいと思います♪

このレシピでは市販の梅シロップを使いましたが、自分でも簡単に作れるそうなので、挑戦してみて次は自作の梅シロップでいろいろなスイーツを作ってみたいです!

簡単に作れるデザートなので、是非お子様ともご一緒に作ってみて下さい

少しずつ暑くなってくると思いますが、夏バテに気を付けて楽しい夏にしていきましょう👒🌻

次回の栄養士ブログもお楽しみに!

〈参考〉
養命酒製造株式会社【https://www.yomeishu.co.jp/index.html】